私たちの家

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相生杉の家(1999年完成)

相生杉の家(1999年完成)/photo 福澤嘉昭

私達の設計した最初の住宅である「相生杉の家-1」に暮らして、10年が過ぎました。

その間たくさんの方々に家に来て頂ききました。私達の住まい、暮らし方を実際に見て頂くと、住宅に対する私達の考え方を一番良く理解してもらえると思います。写真や言葉では伝えきれない、その場の気配をとても大切にしたいと思います。光や風が通り、音や香りを感じ初めてその場の居心地を知ることができるのではないでしょうか。その中に共感できる何かを見つけてもらえれば幸いです。

「居心地の良さ」はもちろん人それぞれです。ふとした独り言や小さい時の思い出、子供達の思いがけない一言など、様々な対話を通して「居心地の良さ」を一緒に形にしていくことが「家づくり」ではないかと思います。そのためには、楽しく素直なやりとりが大切です。これは、設計の間だけでは無く、工事が進む段階も、あるいは住まわれてからも同様です。家の「居心地の良さ」は買うのではなく、創るものです。そして、時間の経過とともに味わいを深め、家族の成長を受け止め、優しくゆったりと移ろい続けていくことのできる大らかな器としての住まいが実現できることを願います。私たちは、建築家として少しそのお手伝いができれば嬉しく思います。